珠洲市社会福祉協議会緊急支援金

ご寄付のお願い

 珠洲市社会福祉協議会では、令和6年1月1日発災の「令和6年能登半島地震」及び令和6年9月21日発災の「令和6年奥能登豪雨」により被災された皆さまの生活再建を支援するため、支援金のご寄付を受付けております。

 ご寄付いただいた支援金は、被災したご家庭の片付けを支援するボランティアの活動費や、避難所等での生活を支える物資の購入、被災地の復旧・復興事業への支援など、被災者のために必要な物や支援を柔軟に提供するために活用されます。

 皆さまの温かいご支援が、被災地の復興を後押しします。ぜひ、ご協力をお願いいたします。

珠洲市の被害状況

 令和6年能登半島地震発生から9か月半が経過し、地域住民による懸命な復旧活動が進められていました。しかし、地震からの復旧途上にあった珠洲市は、令和6年9月21日、未曾有の大雨に見舞われ、復興への道のりは再び困難なものとなりました。具体的な発災当初の被害状況としては、以下の点が挙げられます。

 

【河川の氾濫】

 ・市内7カ所の河川が氾濫し、周辺地域に甚大な被害をもたらしました。

 

【土砂崩れによる孤立】

 ・土砂崩れの発生により、市内4地区が孤立状態に陥りました。

 ・道路の啓開を実施するも、雨が降る度に崩れており、安全な往来が難しい状況です。

 

【断水】

 ・市内約1,800戸が断水となり、住民の方々の生活に大きな支障が出ています。

 ・現在も断水地域が存在している他、浄水施設より水の安定的な送水ができず、定期的に断水が発生しております。(10月15日現在)

 

【浸水被害】

 ・住宅だけでなく、仮設住宅までもが浸水するなど、住居の損壊が深刻です。

 ・地震被害で自宅が全壊し、納屋等に移設したあった大切な家財が泥や水によって被害を受けております。

 ・地震の影響により水の流れが変わっていたり、側溝や用水路の修繕が行われる前であった事から、これまで浸水被害の想定されてい

  なかった地区でも大きな被害を及ぼしました。

 

 これらの複合的な被害により、珠洲の街は再び大きな傷を負いました。地震からの復旧はまだ途上で、これから復興のフェーズに移っていく目前での水害となりました。

 多くの住民が不安を抱える中、今回の大雨は追い打ちをかけるように、人々の暮らしを困難にしています。食料、衣類、住居の確保はもちろん、不眠等の相談も増え、住民ひとりひとりの心身のケアも急務であると考えております。



社協が災害福祉支援を行う理由

 社会福祉協議会(社協)は、社会福祉法に基づき設置された、地域の人々の生活を支える民間非営利団体です。70年の歴史の中で、地域の人々の声に耳を傾け、一人ひとりのニーズに合った支援を行ってきました。わたしたちは、地域で暮らす全ての人々が、安心して暮らせる社会づくりを目指しています。

 

【地域に根ざした活動】

 ・ 地域の人々の声を聞き、多様なニーズに対応した支援を行います。

 ・「誰もが安心して暮らせる福祉のまちづくり」を理念に掲げ、地域の人々と共にまちづくり活動を実施しております。

 

【災害時の支援】

 ・災害ボランティアセンターを立ち上げ、被災地の復旧・復興を支援します。

 ・令和5年5月発災の「令和5年奥能登地震」より、「珠洲ささえ愛センター」を立ち上げ、住民の方々の生活再建に向けた相談事業やコ

  ミュニティ再建のためのまちづくり活動を実施しております。

 

【ネットワークの活用】

 ・全国約1,800の社会福祉協議会と連携し、迅速かつ効果的な支援を行います。

 

【被災者への生活物資の調達】

 ・食料、衣類、衛生用品などの調達支援

 

【住環境の確保】

 ・避難所の環境改善支援、仮設住宅の入居支援、家屋の修繕支援

 

【心のケア】

 ・カウンセリングや心のケアグループの実施

 

【地域コミュニティの再建】

 ・地域住民同士の交流を促進する活動

 

 今回の災害でも、私たちは地域住民の皆さまと共に、一日も早く元の生活に戻れるよう支援していきます。

 これらの支援を通じて、被災地の復旧・復興に取り組みます。

支援活動の内容

 

 珠洲市社会福祉協議会では「珠洲市災害ボランティアセンター」を設置し、被災地のニーズ把握や生活支援を行っています。具体的には、被災世帯を訪問し、生活状況や支援の必要なことを聞き取り調査を行います。また、全国から集まるボランティアを対象に、オリエンテーションを実施し、被災地の状況や活動内容について説明した上で、家屋の片付け、清掃、泥出しなどの支援活動に派遣調整します。

 

 被災状況によっては、家具や建物の破損、床上・床下浸水、泥の堆積などが発生しているため、ボランティアが活動しやすいよう、スコップ、つるはし、チェーンソー、箒、バケツなどの必要な資機材を整備しています。これらの資機材は、ボランティアが各世帯を訪問する際に持ち運び、被災状況に応じた支援活動を行います。

 

 さらに、子どもや高齢者、障がい者など、支援が必要な方々が孤立することなく安心して生活できるよう、地域住民やボランティアと連携し、当会が設置する「珠洲ささえ愛センター」において、相談窓口の設置やサロン活動の支援など、心のケアにも力を入れています。


支援金の使途

①災害ボランティアセンター運営費

【ニーズ調査活動費】

 ・被災地の状況を正確に把握し、最適な支援を行うための調査活動に充てさせて頂きます。

 

【資機材購入費】

 ・スコップ、一輪車、消毒液、箒、バケツなどの復旧作業に必要な道具を整備し、ボランティア活動の効率化を図ります。

 

【車両運搬費】

 ・災害ボランティアの現地への移動や、資機材の輸送に要する費用に充てさせて頂きます。

 

【車両維持費】

 ・珠洲市災害ボランティアセンターでは、60台を越える車両や重機を運用しており、それらの維持費に充てさせて頂きます。

 

【人件費】

 ・災害ボランティアセンターの運営に必要なスタッフの雇用や、研修費用に充てさせて頂きます。

②被災者支援活動費

 

【孤立防止対策】

 ・被災者の孤独・孤立を防ぐための相談窓口の開設や、コミュニティ活動の支援に充てさせて頂きます。

 

【子ども・高齢者支援】

 ・被災者が復旧・復興作業をする間の、子ども・高齢者などの居場所づくりや見守り活動に充てさせて頂きます。

 

【心理的支援】

 ・心理的なダメージを受けた被災者に対するカウンセリングや心のケア活動に充てさせて頂きます。

③その他

【施設復旧】

 ・被災したコミュニティセンターや集会所など、地域住民の交流の場を再生します。

 

【長期的な支援】

 ・災害からの復興が長期化する場合は、継続的な支援活動に充てさせて頂きます。

 

 ※ご寄付いただいた支援金は、上記のような形で有効活用し、被災地の復興を支援してまいります。

 ※残余資金が出た場合は、災害ボランティアセンター閉所後も被災者からのお困りごとなどに対応する支援活動や、被災した施設の復

  旧等のために活用させて頂きます。

「支援金」と「義援金」の違い

支援金

【目的】

 ・被災地で活動する福祉団体、NPO、NGOなどの支援団体に寄付される資金です。これらの団体が、被災者の生活再建や地域社会の復

  興のために、様々な支援活動を行います。

 

【使途】

 ・物資の調達: 食料品、衣類、医薬品などの生活必需品や、復旧作業に必要な道具などを調達します。

 ・活 動 費: 救援活動、ボランティア活動、心理支援など、被災者を支援するための様々な活動に必要な費用に充てられます。

 ・施設の復旧: 被災した地域の施設や避難所などの復旧に充てられます。

 

【特徴】

 ・支援団体が、被災地の状況やニーズに合わせて、柔軟かつ効率的に支援活動を行うことができます。

 ・民間レベルだからこそ可能な個別対応や、細やかな支援が可能です。

義援金

 

【目的】

 ・被災者個人に直接届けられるお見舞い金です。被災者の生活再建を支援するための資金として使われます。

 

【使途】

 ・被災者が、住居の再建、生活用品の購入、医療費の支払など、自由に使用することができます。

 

【特徴】

 ・被災者の手元に直接届くため、被災者が最も必要としているものに使うことができます。ただし、被災者への配布までに時間がかか

  る場合もあります。

 

 ※「義援金」につきましては、受付を行っている珠洲市のホームページをご参照下さい。